2005年01月01日

プラネテス #22「暴露」

遅れてますが、プラネテスの感想です。
この作品は一度見ただけでは感想を書きにくいんですよね。言い訳めいてますが…。
もちろん、全く何も書けないということはないんだけど、それよりもビデオを巻き戻して何度か見直して、自分の中で内容をよく咀嚼したり色々整理したりすることの方を優先させたいというか。
(でも結局、そこまでしてから書いても、ろくな文にならなかったり…。)

前回、ハキムの提示した命題が物語の軸になるかのような感想を書いてしまいましたけど、今回で所詮それも物語全体の複合的なテーマの一部分にすぎないという感じを受けました。
今回のメインはハチマキの「もう一人の自分」との対話だと思いますが、いつものごとく各キャラそれぞれの行動も同時並行で描かれ、次回起こるらしいテロの伏線がこまごまと張られていて、かなり注意深く見る必要がありました。

まずはハチマキの「もう一人の自分」との対話について。
いや、今回は今までのように「対話」ではないですね。一方的な心の声にハチマキは反論すらしません。ハキムのことがショックだったせいで今回のハチマキはだいぶ自信を失い、迷いが生じてますね。
その心の隙をいいように突かれ、「結局人間は一人。結局人間は一人」と繰り返す「もう一人の自分」の声に次第に傾いていき、一方で自分からタナベの部屋を訪れたり、ノノの部屋でタナベの台詞を思い出したり、ギガルトの「船には帰る港がある」という言葉も収められたビデオを見たりして心が揺れるものの、ついには「もう一人の自分」と同化してしまった様子。
しぶといですねハチマキは。一旦全てを捨てて試験を受ける覚悟を決めた後だけに。「人間は一人では生きて行けない」という真実にまだ至ることができない。
最後の台詞なんかビビりますね。
「苦しみは分かち合える」と言うタナベに対し、なんとハチマキはこう答えます。
「うるせぇーっ! 全部俺のもんだ! もったいなくってよぉ…、てめぇなんかにやれるかよーっ!」
どういう返しだよ。ひでぇ。
初め、しつこく囁きかける「もう一人の自分」に対して言ってるのかとも思ったんだけど、それじゃ意味が通らない。やはりこれはタナベに言ってるんですね。
まあ、涙出しながらの台詞なので、かなり葛藤もあるんだろうけど…。
まったく意固地ですなー。

ギガルトのビデオはわりとシンプルなメッセージでしたね。「船には帰る港がある」。
古い例を出せば「男はつらいよ」の寅さんだって、帰る家があるからこそ旅に出られるわけで…。昔からありがちな言葉のようですが、ギガルトが言うとなんか改めて重みが感じられました。
あとノノの部屋のとき、第三話「帰還軌道」のタナベの台詞「一人で生きて、一人で死んで…」が出た時は涙腺が少し緩むと同時に、軽い衝撃を受けました。まさか、あの初期の話をここでリンクさせて来るとは…。すべてが繋がっていることに、今更ながら驚かされます。綿密に練りこまれた脚本にまたまた脱帽。
しかし、ここまで様々なものが「人間は一人では生きて行けない」、「お前は一人じゃない」と訴えかけているのに、ハチマキはいつになったら悟るんだろうか。

前回のハキムのテロで木星計画はおじゃんになって、ハチマキもデブリ課に戻らざるを得なくなるのかなーなんて思ってたんですが、フォン・ブラウン号のダメージはたいしたことなかったみたいで…。どうやら他にデカいイベントが起こらないと、ハチマキも目覚めることもなさそうな感じですね。
で、そのイベントとは、やはり宇宙防衛戦線のテロなんだろうか?

今回、あらゆる主要キャラが月に集まってます。
デブリ課のみんなはタンデム・ミラーの事故で生じたデブリを拾うために月に来たし、チェンシンも上司から怒られて月に残らされてしまってるし、ノノは元々月にいるし。そして、いかにも悪役顔のコリンの父親・クリフォード議長が登場。
どうやらこいつら全員、次回、月で宇宙防衛戦線が起こすテロに巻き込まれそうな予感。
いや、クリフォード議長は月基地ではなく、宇宙にある月ステーションの方らしいので、巻き込まれはしないのかな?
宇宙防衛戦線の会議と予告の音声から推測するに、テロは月基地で行われるような感じ。
史上初の宇宙で行われる連合最高評議会とやらを狙ったテロらしいので、月基地でテロをやったところで、評議会の行われる月ステーションの方にまで、どういう影響を与えることができるのか、よく分からないのですが。

とりあえず、まず気になるのはノノちゃんの運命ですね。
激しく死の匂いがします。
彼女は元々薄幸な美少女という雰囲気だけど、予告後の一枚絵が何か意味ありげだし、予告の音声によると、どこかに出かけるような感じなので、もしかしたらその最中にテロに巻き込まれるのかも…。
ん〜、描き方によってはかなりショックを受けるかもなー。
あ、そういや忍者たちはやっぱり死んでいましたね。
こっちはあんまりショックでもなかった。あの意味不明な忍者の回、大嫌いだったので。(ひでぇ)

ま、とにかく、全ては次回ですね。
もう残り四話ぐらいなので、このテロイベントを残り全部で描いて終了なのだろうか。そこにハキムはどう絡んでくるのだろうか。クレアも気になる。
いよいよラストスパートか…、期待してるぞ!
posted by ごくし(管理人) at 13:12 | Comment(2) | TrackBack(4) | (アニメ感想)プラネテス
この記事へのコメント
はじめまして。

私もまんまと(?)ハマっています、プラネテス。

確かに一回観ただけでは感想を書きにくいというか何度も観ていると色んな伏線に気付くという感じで
サラっと流して観て感想を書くのは難しいですよね。

まあ、それだけ作りこまれている作品とも言えますけれど。

ノノは確かに死の香りを漂わせていますねぇ。
切実に死んで欲しくはないのですが…。

あと個人的にはドルフの今後が気になってたりします。
次回から(も)目が離せないです。
Posted by Tkd at 2005年01月03日 21:09
本当に伏線が多いんですよねー。
ISPV-7へのテロがあったフィーのタバコの回のときもハキムが何か怪しいことやってるシーンがあったそうなのですが、自分は全然気づきませんでした。二度とそんな見逃しはするまいと、最近は最低でも4回は見直してます。(笑)
Posted by ごくし(管理人) at 2005年01月04日 22:06
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